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結論:セブ島は台風の直撃が比較的少ないエリア

最初に結論を言うと、セブ島はフィリピンの中でも台風の直撃が比較的少ないエリアです。
大型台風がセブ島に接近するのは年に1回程度、実際に上陸するのは3年に1回程度と見積もられています。
過去5年間(2021〜2025年)にセブ島に影響した台風一覧
「実際どれくらいの頻度で来てるのか?」を知るために、過去5年間にセブ島に直接影響を及ぼした台風を日付ベースで整理しました。今年の旅行予定と照らし合わせる参考にしてください。
| 年 | 発生日 | 台風名 | セブ島への影響 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 12月16〜17日 | 台風22号「ライ(オデット)」 | 直撃(シグナル4)。全域で停電・断水、復旧に2か月超。マクタン島のリゾートエリアが壊滅的被害。死者400人以上(フィリピン全土) |
| 2022年 | — | — | セブ島への上陸・大きな影響なし。9〜11月に数回の高波・スコール影響 |
| 2023年 | — | — | セブ島への上陸なし。ルソン島方面の台風による間接的なフライト遅延が数件 |
| 2024年 | 9月上旬 | 台風11号「エンテン(ヤギ)」 | ルソン島中心の被害。セブ島は周辺通過で高波・一部ツアー中止 |
| 2024年 | 10月下旬 | 台風20号「クリスティン」、21号「レオン」 | ルソン島・ビコール地方中心の被害。セブ島への直接影響は限定的 |
| 2024年 | 11月上旬 | 台風22号「マルセ」、23号「ニカ」 | 連続してフィリピン北部に影響。セブ島は強風のみで大きな被害なし |
| 2025年 | 11月3〜4日 | 台風25号「カルマエギ(ティノ)」 | 直撃。セブ州犠牲者139人、24時間に1か月分の雨量、河川氾濫による洪水被害 |
| 2025年 | 11月9〜10日 | 台風26号「フォンウォン」 | 進路が西側にそれ、セブ島は強風・大雨のみでフライトへの影響なし |
1. セブ島直撃の「大災害レベル」は5年で2回 2021年12月のオデットと、2025年11月のティノ。それ以外の年は、セブ島そのものが観光不能になるような被害はゼロでした。逆に言えば、4〜5年に1回はそのレベルの直撃が起きうる、とも言えます。
2. 「何かしらの影響」は9〜11月に毎年発生 直撃がない年でも、周辺を台風が通過することでアイランドホッピングなど船を使うツアーが1〜数日中止になる事態は毎年発生しています。「台風シーズンに行って100%何の影響もない」という想定は楽観的すぎます。
3. 12月も油断禁物(オデットは12月16日) 「12月=乾季入り」というイメージですが、2021年オデットは12月16日の直撃でした。年末年始の旅行でも、気象情報のチェックは怠らないほうが賢明です。
4. 1〜6月は過去5年で台風被害の記録なし セブ島への台風影響は例外なく7〜12月に集中しており、1〜6月に台風で旅行が台無しになるリスクは極めて低いと言えます。確実性を優先するなら、この時期の旅行が最も安全です。
セブ島の台風シーズン月別リスク
過去の傾向を月ごとに整理すると以下のようになります。ご自身の旅行予定月と照らし合わせてください。
| 月 | 台風リスク | 天候の特徴 |
|---|---|---|
| 1〜5月 | ほぼなし | 乾季・ベストシーズン |
| 6月 | 低い | 雨季入り・スコール増加 |
| 7月 | 中 | 雨季本番 |
| 8月 | 中〜高 | 台風シーズン入り・高波に注意 |
| 9月 | 高 | 台風ピーク |
| 10月 | 高 | 台風ピーク |
| 11月 | 中〜高 | 台風シーズン終盤 |
| 12月 | 低〜中 | 年末に大型が来る年もあり |
特に注意すべき月の補足
9〜10月は台風の発生頻度が最も高く、直撃しなくても周辺を通過することで強風や高波の影響を受け、アイランドホッピングやジンベエザメツアーが中止になることがあります。
8月は意外と見落とされがちです。夏休みで日本から多くの観光客が訪れる時期ですが、セブ島では台風シーズンの入口にあたり、風速が強まると船が出港できなくなるケースが増えてきます。
12月も油断できません。フィリピン全体としては台風シーズンの終盤ですが、2021年のスーパー台風オデットのように、年末に大型台風が上陸した事例があります。
「雨季」と「台風」は別物
混同されがちですが、セブ島の「雨季(6〜11月)」と「台風シーズン(8〜12月)」は別の現象です。雨季は日本の梅雨のような長雨ではなく、1日1〜2回の短時間スコールが中心。午前中は晴れていて、夕方に1時間ほどザッと降ってまた晴れる、というパターンがほとんどです。
これに対して台風は、接近・通過する数日間にわたって強風や高波をもたらし、ツアー中止やフライト欠航など旅行計画そのものに大きく影響します。問題は雨そのものではなく、台風による航空機・船舶への影響だと理解しておくと、時期選びがクリアになります。
ちなみにセブ島のベストシーズンに関しても詳しく解説しています!
台風シーズンに旅行予定がかぶったときの対策
「夏休みや9月の連休しか休めない」という方のために、セブ島ならではの実用的な対策をまとめます。
宿泊エリアはマクタン島一択と考える
過去の台風被害データを見ると、セブ島の中でも被害の出方がエリアで大きく違うことがわかります。2025年台風ティノのときも、マクタン島のリゾートエリアは大きな被害がなかった一方、セブ市内のローカル住宅地では河川氾濫で大規模な洪水被害が発生しました。
なぜか。マクタン島はそもそも空港と観光産業のために整備された島で、排水設備や電力インフラが他のエリアより強固です。さらにリゾートホテルには非常用発電機が備わっており、セブ島全域が停電しても館内だけは電気が使えることが多い。2021年オデットのような30年に一度の超大型台風は別として、通常規模の台風であればマクタン島のリゾートに泊まっているだけでかなりのリスク回避になります。
セブシティのビジネスホテルが安いからと選んでしまうと、停電・断水・冠水のリスクを自分から拾いに行くことになります。
台風接近時は「現金」が重要
セブ島で台風被害が出ると、真っ先にやられるのが通信インフラです。2021年オデットでは数日間にわたって電話・Wi-Fi・モバイル通信が完全に遮断され、電子マネーもクレジットカードも使えなくなりました。ATMには8時間待ちの列ができたという記録もあります。
日本のクレカ決済に慣れた旅行者が見落としがちなポイントですが、台風シーズンに行くなら現金(ペソ)を多めに持っておくこと。目安として、通常の旅行で想定する現金の2倍、最低でも1人あたり2万円分程度のペソは確保しておきたいところです。
さらに過去のオデット時には、ガソリンが通常の倍額(1L=100ペソ)で売られる、水のボトルが品切れする、といった事態も発生しました。ラプラプ市が後から価格統制をかけましたが、それまでの数日間は「金を出しても買えない/高すぎる」状態が続きました。水のペットボトル数本を部屋に常備しておくだけでも、かなりの安心材料になります。
移動手段は「ニューブリッジの渋滞」を想定しておく
マクタン島とセブ本島を結ぶ橋は実質2本(オールドブリッジ/ニューブリッジ)しかなく、台風後は必ずと言っていいほどこの2本の橋周辺で大渋滞が発生します。2025年ティノのときも、橋自体は通行可能だったもののセブ市側のマーヨホテル付近で水没跡があり、通常20分の移動が2時間以上かかるケースが出ました。
帰国日に空港へ向かう場合、マクタン島のホテルならリスクは低いですが、セブシティに泊まっていると橋渋滞で間に合わないという最悪のシナリオがあります。台風接近時はGrab(配車アプリ)も捕まらなくなるので、早めに移動するかマクタン島側のホテルに前泊するのが確実です。
ツアー予約は「2日前キャンセル可」を選ぶ
セブ島のオプショナルツアーは、現地旅行会社によってキャンセル規定が大きく違います。日本の予約サイト経由だと72時間前キャンセル不可のところも多く、台風接近がわかってから取り消すと全額負担になることがあります。
台風シーズンに予約するなら、「前日キャンセル無料」または「当日キャンセル可」のツアーを選ぶこと。セブ島では現地に着いてからでも予約できるオプショナルツアーがほとんどなので、無理に事前予約せず「着いてから天気を見て決める」方式のほうが台風シーズンは柔軟に動けます。
雨天時の「セブ島あるある」も把握しておく
台風ではない日常的なスコール対策も含め、知っておくと現地で慌てません。
- タクシーが捕まらない:雨が降り始めると一斉に需要が跳ね上がり、Grabも1時間待ちになることがある。雨雲が見えたら早めに配車する
- モールが避難所化する:SMシティセブやアヤラセンターはスコール時に人が殺到して入場規制がかかることがある
- マクタン→セブ市の渋滞が2倍:通常20分が40〜60分になる前提でスケジュールを組む
- ジンベエザメツアーは波高1.5m以上で中止:オスロブまで3時間かけて行ったのに現地で中止、という事態も過去にあり。前日夜の風速予報を必ず確認
ボホール島を「保険」として組み込む
セブ島より南のボホール島は、地理的に台風の影響をさらに受けにくいエリアです。高速船で2時間ほどで行けるので、「セブで3泊・ボホールで2泊」のような分散型プランにしておくと、片方で悪天候でももう片方で海が楽しめる可能性が高まります。
最近はボホール島沖でもジンベエザメツアーが催行されており(セブのオスロブより空いていて満足度も高いと評判)、台風リスクを避けつつ主要アクティビティを確保できる代替案として有効です。
海外旅行保険は「航空機遅延特約」を必ず確認
これだけは外せない基本として触れておきます。クレジットカード付帯の保険は航空機遅延費用が補償されないか、補償額が低いことが多く、2日以上の欠航遅延で10万円以上の自己負担が発生するケースもあります。台風シーズンに行くなら、追加で「航空機遅延費用特約」「旅行変更費用特約」をカバーした保険に加入しておくのが賢明です。
フライト欠航・遅延が発生したときの対応
まず確認すべき情報源
現地で台風情報を収集する際は、以下の信頼できる情報源を優先してください。
- フィリピン気象庁(PAGASA)公式サイト
- 在セブ日本国総領事館の案内
- 利用航空会社の公式サイト・アプリ(セブパシフィック航空、フィリピン航空など)
- 宿泊先ホテルのフロント
SNSの情報は不正確なものも多いので、必ず一次ソースで裏取りしましょう。
フライトが欠航になったときの手順
- 航空会社に代替便を予約(無料振替できるケースがほとんど)
- ホテルを延泊手続き(元々の予約サイト/ホテルに連絡)
- 勤務先・学校に連絡
- 旅行保険会社に連絡(補償対象なら領収書を残しておく)
格安航空券やLCCは代替便の選択肢が少ないため、台風シーズンに利用する場合は振替条件を予約前に確認しておくと安心です。
eTravelの再登録は必要?
フィリピンの入国手続き「eTravel」は、帰国便が変更になっても原則として再登録は不要ですが、出発日が大きくずれる場合は念のため新規登録しておくと税関・入国カウンターでスムーズです。
セブ島の台風に関するよくある質問
Q1. 台風が来たらホテルの宿泊料金は返金される?
ホテルの予約キャンセル規定によります。一般的に、台風を理由とした返金は「不可抗力」として扱われ、全額返金されないケースが多いのが実情です。ただし、ホテル側が営業停止した場合や、フィリピン政府から避難指示が出た場合は返金対応となることが多いです。予約時にキャンセルポリシーを確認し、柔軟な変更が可能なプランを選ぶのが賢明です。
Q2. 台風情報はどの段階で旅行を中止すべき?
出発3〜4日前に台風がフィリピン東方海上で発生し、進路予報がセブ島に向いている場合は要注意です。航空会社が自主的に振替を案内し始めた段階で、行くか延期するかの判断をしましょう。出発当日まで粘ると、代替便の予約が取れなくなるリスクがあります。
Q3. セブ島の天気予報は当てになる?
現地の天気予報はアプリで「雨マーク」「雷マーク」が出ていても、実際には午前中は快晴ということが珍しくありません。雨季・台風シーズンであっても1日中雨が降り続くことは稀で、「スコールが1〜2時間ザッと降って、その後は晴れる」というパターンが一般的です。ツアーの可否は天気予報よりも、現地旅行会社やホテルの判断を基準にするのが確実です。
Q4. 留学中に台風が来たらどうなる?
セブ島には多くの語学学校があり、台風時のマニュアルを整備している学校がほとんどです。多くの学校は校内の寮に生徒が滞在しているため、外に出る必要がなく比較的安全。食料や水の備蓄もあり、停電時の発電機を備える学校もあります。長期留学の場合は、学校選びの段階で台風対応の体制を確認しておきましょう。
Q5. 子連れでも台風シーズンに行って大丈夫?
避けられるなら避けた方が無難です。幼いお子様連れの場合、フライトの欠航や遅延は大人以上に負担が大きく、現地での行動も制限されます。どうしてもその時期しか行けない場合は、室内プールや子ども向け施設が充実した大型リゾートを選び、ツアーよりホテル滞在型のプランに切り替えるのがおすすめです。
Q6. クレジットカード付帯の旅行保険で足りる?
短期旅行ならある程度カバーできますが、航空機遅延や旅行変更費用の補償額が低いケースが多いです。台風シーズンに行くなら、追加で遅延・変更特約をつけた保険に加入しておくと、ホテル延泊代や追加の食事代、代替航空券代などが補償されます。年会費無料のクレカ付帯保険だけでは、数万円単位の自己負担になる可能性があると覚えておきましょう。
まとめ:正しく知れば台風シーズンも怖くない
セブ島は、フィリピンの中では台風の直撃が比較的少ないエリアです。過去5年のデータを見ても、「旅行が台無しになるレベルの直撃」は2021年と2025年の2回のみで、1〜6月の旅行なら台風リスクはほぼゼロです。
旅行時期を選べるなら、台風リスクが最も低い12月〜5月の乾季がおすすめ。やむを得ず台風シーズン(特に9〜11月)に行く場合は、
- 日程に余裕を持たせる
- 旅行保険に加入する
- 雨の日プランを用意する
- リゾートタイプのホテルを選ぶ
という4つの備えで、ほとんどのトラブルは回避・軽減できます。情報収集と準備さえしっかりしておけば、オフシーズン料金でお得にセブ島を楽しむことも可能です。せっかくのセブ旅行、天気に振り回されず存分に楽しんでくださいね。














