セブ島といえば青い海やリゾートのイメージが強いですが、実は歴史を感じられる観光名所も多く存在します。その代表格が「サンペドロ要塞」。スペイン統治時代に築かれたこの要塞は、今も石造りの姿を残し、訪れる人々に当時の空気を伝えています。写真映えスポットとしても人気で、歴史好きはもちろん、初めて海外旅行に挑戦する方にとっても安心して楽しめる観光地です。
本記事では、サンペドロ要塞の歴史や見どころ、行き方や入場料などの基本情報、観光をより楽しむコツまでを詳しくご紹介していきます。
サンペドロ要塞とは?セブ島観光で外せない歴史スポット

セブ島の中心部に位置する「サンペドロ要塞(Fort San Pedro)」は、フィリピンの歴史と文化を感じることができる貴重なスポット。観光地としても人気があり、多くの旅行者が訪れる場所となっています。
歴史的背景と建設の経緯
サンペドロ要塞は、1565年にスペインの征服者ミゲル・ロペス・デ・レガスピによって建設が始まりました。

目的は、敵の攻撃からセブ島を防衛するための軍事拠点としての役割を果たすこと。地元の石材や珊瑚を使った頑丈な造りで、築400年以上経った今でもその存在感はバッチリ!
時代の変遷とともに、アメリカ統治時代には軍の関連施設として利用され、第二次世界大戦中には日本軍の収容施設として転用されました。戦後は教育施設や市役所の事務所としても活用され、現在では観光地として一般公開されています。
観光名所としての魅力
見た目のポイントは、小さな三角形の敷地に厚い石壁がぐるりと巡らされていること。海側にはかつての大砲が置かれていて、防衛の名残を感じられます。小さな塔や砲台もところどころにあって、城壁の上からはセブ市街や港の景色が一望でき、絶好の写真スポットになっています。

サンペドロ要塞を含む一帯は『自由の広場(Plaza Independencia)』と呼ばれ、市民が散歩や憩いを楽しむ公園としても親しまれています。
園内には当時の生活や文化を紹介する展示も揃っていて、歩くだけで歴史を体感できます。庭園もあるので、ちょっと休憩しながらのんびり散策するのもおすすめ。セブ市街の喧騒を忘れて、ゆったりした時間を過ごせます。
写真映えスポットとして人気の理由
歴史を学べるだけでなく、サンペドロ要塞は「映える観光地」としても人気です。南国の青空に映える厚い石壁、緑豊かな中庭、そして城壁の上から望む港の景色。敷地内には花壇やベンチが配置されていて、散策や休憩にぴったりの空間になっています。
カメラを持って散策すれば、まるで時代をさかのぼったような気分を味わえるでしょう。歴史を学びながらも、SNSにアップしたくなる素敵な写真が撮れるのも人気の理由です。

サンペドロ要塞への行き方と料金情報
サンペドロ要塞は、セブ市内中心部に位置しており、アクセスのしやすさも魅力のひとつで、初めての海外旅行でも安心して訪れることができる観光名所として、多くの旅行者が足を運んでいます。ここでは、行き方や入場料、観光にかかる所要時間についてご紹介します。
セブ市内からの行き方
サンペドロ要塞は、セブの港にほど近い場所にあります。観光の拠点となるホテル街やショッピングモールからもアクセスが良く、移動手段はタクシーや配車アプリ「Grab」を利用するのが一般的です。車で10分〜20分ほどで到着でき、初めて訪れる方でも迷う心配はほとんどありません。

公共交通機関としては、ジプニー(乗り合いバス)を利用する方法もありますが、ルートが複雑で英語や現地語のやり取りが必要になるため、観光初心者の方にはタクシー利用が安心です!
所在地:A. Pigafetta Street, Cebu City, 6000 Cebu
電話番号:(+63) 32 256 2284
入場料:20~30ペソ
営業時間:8:00〜19:00
定休日:無休
フィリピン政府観光省サイト https://philippinetravel.jp/fort-san-pedro/
入場料と開館時間
サンペドロ要塞の入場料は、旅行者にとっても嬉しいお手頃価格です。大人は30ペソ程度、子ども・学生は20ペソで入場できます。開館時間は8:00~19:00で、観光スケジュールを組む際には日中に訪れるのがおすすめです。
特に午後遅くは日が傾いて涼しくなり、石造りの要塞の壁や中庭に柔らかい光が差し込むため、写真映えする瞬間が増えます。歴史的な雰囲気をより美しく残したい方は、夕方前の訪問を狙うとよいでしょう。
観光の所要時間
サンペドロ要塞は大規模な観光地ではないため、見学にかかる時間は約1時間から1時間半程度。内部の展示や写真撮影、のんびりと散策する時間を含めても半日かからずに楽しむことができます。市内の他の観光スポットと組み合わせて訪れるプランが人気です。
ちょっとした歴史散歩として気軽に立ち寄れるのも、この要塞の大きな魅力のひとつです。

サンペドロ要塞の観光ポイントと楽しみ方
セブ島の中心部にありながら、城壁の中に一歩足を踏み入れると、まるで時代を遡ったかのような気分を味わえるのがサンペドロ要塞の魅力です。ここでは、園内で出会える展示や見どころ、観光の回り方、そして旅の思い出を残すのにぴったりな撮影スポットをご紹介します。
園内で見られる展示や見どころ
要塞の中には、当時の生活や歴史を伝える展示が整備されています。スペイン統治時代の記録や古い武器、ジオラマ模型など、要塞が果たした役割を分かりやすく感じられる資料が並んでいます。石造りの壁やアーチ状の通路を歩いていると、思わず「ここでどんな日常が営まれていたのだろう?」と想像を膨らませたくなるはずです。
また、庭園スペースも見どころのひとつ。手入れの行き届いた緑の中でのんびり過ごせば、セブ市街の喧騒を忘れてリラックスできます。旅行で少し歩き疲れたときの休憩場所としてもおすすめです。
撮影にぴったり!フォトジェニックなスポット
旅行の思い出を残すなら、フォトスポットも外せません。
特に人気なのが、石造りの城壁の上から港を望むアングルや、南国の緑に囲まれた庭園の風景です。
石畳やアーチの下で撮影すると、まるで中世ヨーロッパのような雰囲気の写真が撮れるのも魅力。
昼間の青空の下はもちろん、夕方に訪れると柔らかな光に包まれてロマンチックな写真を残すこともできます。
セブ島観光といえば海やリゾートを思い浮かべる方も多いですが、サンペドロ要塞での写真は一味違った旅の思い出になるはずです。SNSに投稿すれば「どこに行ったの?」と注目を集めること間違いなしです。
サンペドロ要塞周辺のおすすめ観光スポット
サンペドロ要塞は、周辺にも歩いて回れる魅力的なスポットがたくさんあります。歴史や文化を感じながら、街歩き気分で楽しむのがおすすめ。ここでは特に外せない観光名所をいくつかご紹介します。
マゼランクロス

セブ島に最初にキリスト教を伝えたとされるマゼランが1521年に建立したと言われる十字架。小さな建物に収められ、観光客にとっても記念撮影スポットとして人気です。歴史を感じながら、セブの文化や信仰のルーツに触れることができます。
サントニーニョ教会

フィリピン最古のカトリック教会の一つで、サンペドロ要塞からも徒歩圏内。美しいバロック建築と、内部に祀られたサントニーニョ像が見どころです。教会の前の広場は人通りも多く、地元の人たちの生活や雰囲気を感じながら散策できます。
コロンストリート

セブの地元感を味わえるショッピングストリート。お土産屋さんや地元の食べ物屋さんが軒を連ねていて、少し散策するだけでも街の雰囲気を楽しめます。サンペドロ要塞観光の前後に立ち寄って、気軽にショッピングやグルメ体験をするのがおすすめです。
サンペドロ要塞周辺は、歴史的建造物から地元の生活を感じられるストリートまで、歩いて回れるスポットが揃っています。歴史を学びつつ、街歩きや写真撮影も楽しめるので、時間に余裕を持って訪れると充実した観光ができます。

歴史と街歩きを楽しむサンペドロ要塞

サンペドロ要塞の見学を終えたあとは、徒歩圏内にあるマゼランクロスやサントニーニョ教会へ足を伸ばしてみましょう。いずれもセブの歴史や文化を象徴する名所で、一度に巡れるのがこのエリアの大きな魅力です。さらに、コロンストリート周辺でショッピングやグルメを楽しめば、観光と街歩きの両方を満喫できます。
セブ島と聞くとリゾートのイメージが強いですが、サンペドロ要塞を中心にした観光は、もう一歩踏み込んだ「歴史と文化の旅」を叶えてくれます。初めて訪れる方もリピーターの方も、ぜひ自分だけの観光プランに取り入れてみてください。
要塞の壁に使われているのは、海から切り出されたサンゴ石。近くで見ると独特の模様が残っていて、何百年もの歴史を感じさせてくれます。