カオハガン島で叶える、癒し旅|セブから行ける“何もない”楽園で体感する豊かさとは
フィリピン・セブの沖合に浮かぶ小さな島「カオハガン島」。「何もないのに、すべてがある」と語られるこの島は、観光地として派手なアトラクションがあるわけではありません。けれども、訪れた人の心を深く癒し、また帰りたいと思わせる不思議な魅力を持っています。 この記事では、カオハガン島の成り立ちや自然、現地ならではの過ごし方、アクセス方法まで詳しくご紹介。旅行者にとって気になる疑問にお答えします。 はじめてのカオハガン島──その魅力と観光の本質へ カオハガン島は、手つかずの美しい自然と温かい島民、そして日本人オーナーが作り上げた独自の雰囲気が魅力の小さな島です。初めて訪れる方にとっても、都会の喧騒を離れてゆったりとした時間を楽しめる「癒しの場所」として知られています。 “何もない豊かさ”を体感する理由 カオハガン島は、東京ドーム約一個分と同じくらい、島一周わずか15分ほどで歩ける小さな島。透き通る海と白砂のビーチ、そして自然の音しか聞こえない静けさが広がっています。 島民たちは穏やかで温かく、観光客を笑顔で迎えてくれます。派手なリゾート施設はありませんが、その素朴さこそが旅人の心を癒し、「また訪れたい」と思わせる理由です。 さらに、カオハガン島の大きな特徴のひとつが、日本人オーナー・崎山克彦さんの存在です。1990年代初頭に島を購入し、島民と共に「自然と共生する暮らし」を築いてきました。 近代的な開発を避け、シンプルで持続可能な生活を守る姿勢が、多くの旅行者に感銘を与えています。 カオハガン島の歴史と現在までの成り立ち かつてカオハガン島は、地元の人々が漁業で生計を立てる静かな島でした。1990年に日本人の崎山克彦さんが島を購入したことで、徐々に「観光と共存する島」として注目を集めるようになります。 崎山さんは「お金や物ではなく、自然や人とのつながりこそが豊かさ」という理念のもと、島民と協力しながら学校の設立や医療支援を行い、島の暮らしを守ってきました。現在では、エコツーリズムのモデルケースとして世界からも注目されています。 「何もない」と表現されるこの島が、多くの旅行者にとって「心の豊かさを感じられる場所」となった背景には、この歴史が大きく影響しているのです。 カオハガン島への行き方|セブ島からの現地アクセスのすべて 初めてカオハガン島を訪れる場合、アクセス方法が気になるところです。セブ島からのボート移動や日本からの渡航ルートなど、スムーズに島に到着するための情報をまとめました。現地へのアクセスを事前に知ることで、安心して旅の計画を立てられます。 日本からカオハガン島への行き方 日本からはまずマクタン・セブ国際空港へ出発し、到着後はマクタン島からボートに乗ってカオハガン島へアクセスする形になります。東京(成田・羽田)、名古屋、大阪(関空)から直行便が運航しており、フライト時間は約5時間。直行便がない場合は、マニラを経由してセブに向かうルートも一般的です。 マクタン・セブ国際空港に到着したら、カオハガン島へ行くための起点となる港へ移動します。 ここから先が、カオハガン島への旅の本番です! マクタン島からのボートアクセスの詳細 カオハガン島へは、マクタン島からボートで約30~40分。移動方法は大きく分けて2つあります。 どちらの方法を選ぶかは、旅行スタイルや言語力、自由度の希望によって変わってきます。 ① 自力でチャーターする場合港から直接ボートを手配。プライベート感があり自由度も高いですが、英語やビサヤ語での交渉が必要になります。料金は往復で2,500〜3,500ペソ前後が目安。 ② ツアーを利用する場合セブ発の日帰りアイランドホッピングツアーに参加すれば、案内ガイドやランチ付きで安心。料金は1人あたり2,500〜4,000ペソほどで、英語が不安な人にもおすすめです。 現地ならではの体験とアクティビティ カオハガン島には、リゾート地でよく見かける派手なマリンアクティビティやテーマパークはありません。しかし、この島ならではの静かな魅力と、心に深く残る過ごし方が待っています。 素朴なビーチで散策してのんびり過ごす 島を囲む白砂のビーチは、人混みも騒音もなく、ただ波の音だけが耳に届きます。日中は柔らかな潮風を浴びながら読書や昼寝を楽しみ、夕方になるとオレンジ色に染まる空が海に溶け込んでいく光景に心を奪われます。観光地の喧騒とは無縁の、まさに「何もしない贅沢」を味わえる時間です。 シュノーケリングでサンゴ礁やカラフルな魚たちを観察 透明度の高い海に潜れば、目の前には色とりどりの珊瑚礁や、南国ならではのカラフルな熱帯魚たちの世界が広がります。シュノーケルをつけて少し泳ぐだけで、まるで天然の水族館に迷い込んだかのような感覚に。海に潜るたび、新しい発見が待っているでしょう。 島民との交流や伝統工芸を体験 カオハガン島のもうひとつの魅力は、島に暮らす人々とのあたたかな交流です。島民が手仕事で作る伝統的な工芸品や、島独自のキルト(カオハガンキルト)制作に触れられる機会もあります。観光客と迎える側という垣根を超えて、人と人とが自然に繋がれる体験は、心に深い余韻を残してくれるはずです。 夜は満天の星空を楽しむ 日が沈むと、島は静けさに包まれます。街の灯りがないからこそ、夜空には無数の星が輝き、天の川さえもくっきりと浮かび上がります。寝転んで空を見上げれば、自分が広大な宇宙の一部であることを感じられる瞬間。昼間の海とはまた違った、心震えるような体験が待っています。 宿泊とお土産情報|非日常を日常にするために カオハガン島の魅力は、ただ訪れるだけでなく、島民の暮らしに少しだけ足を踏み入れてみることにあります。観光地らしいリゾート施設はありませんが、だからこそ島の日常を体験できる特別な時間が広がっています。宿泊体験や手仕事のお土産は、「非日常を日常に持ち帰る」大切なきっかけになるでしょう。 宿泊オプションとチャリティ精神に触れる体験 カオハガン島でしっかり滞在したいなら、「カオハガンハウス」が、まさに“ただいま”と言いたくなるような宿泊先です。 自然素材を活かした素朴な建物で、イスやテーブル、ベッドまですべて木のぬくもりが感じられるアットホームさ。窓を開けると風がそよぎ、透明な海が目の前に広がります。まるで、自分の“島の家”に帰ったような気持ちになります(カオハガン島オフィシャルサイト)。 三食付きの食事は、島の食材で丁寧に仕立てられた家庭の味。島民や他の滞在者と一緒に囲む食卓での会話は、かけがえのない思い出に。長く滞在するほど、深く島とのつながりを感じられる場所です。 宿泊スタイルにはいくつか選択肢がありますが、自然とともに暮らす感覚が得られるロッジや、シンプルながら快適なコテージなど、それぞれのペースで島を味わえます。 価格や予約詳細については、公式サイトのページをご参照ください。 カオハガン島オフィシャルサイト 滞在そのものが島の未来を支える支援活動になるのも、ここの魅力のひとつ。 島発のお土産“キルトやシェル工芸”を手にする喜び カオハガン島ならではの特別なお土産といえば、島の女性たちがひと針ひと針仕上げたキルトや、貝殻を使った工芸品です。キルトは色鮮やかな布を組み合わせたデザインで、島の自然や暮らしを映し出す一枚。日常使いできるスカーフやバッグにも使えるサイズで、世界に一つだけの宝物になります。崎山さんの妻・順子さんが島民にキルト作りを紹介したことから始まりました。 現在では、島の約100人以上の住民がキルト作りに携わっており、完成したキルトは島の重要な収入源となっています。完成したキルトは海で洗われ、太陽の下で乾かされるという工程も、カオハガンキルトならではの特徴です。 カオハガンキルトは、単なる土産物ではなく、島民の生活や思いが込められたアート作品です。その鮮やかな色彩と温かみのあるデザインは、手に取る人々に島の魅力を伝え、心に残る思い出となることでしょう。 カオハガン島ではキルト以外にも、島ならではの手工芸品や小物、アクセサリーなど、さまざまなお土産を手に入れることができます。自然素材を使った小物や、島の生活を感じられる雑貨など、見ているだけでもワクワクするアイテムが揃っており、旅の思い出として持ち帰ることができます。 カオハガン公式オンラインショップ ニーム茶やブレンドティーも飲みたいですね! 訪れる前に知っておきたい基礎情報 カオハガン島を訪れる前に、知っておくとより安心で快適に過ごせる情報をまとめました。初めての海外旅行でも慌てずに楽しめるよう、天候や電気、現地のマナーなどを押さえておきましょう。...